ニワトリは神聖な鳥。江戸時代は鶏肉を食べなかった理由と当時の鳥肉料理を紹介 (1/4ページ)
いきなりですが、皆さんは「鳥肉」と聞いて何の肉を想像するでしょうか。
「え、鳥の肉と言ったらニワトリ(鶏肉)じゃないの?」
という方が多いと思います(中にはクリスマスの七面鳥や、鴨南蛮のカモ肉などを思い浮かべた方もいるでしょうが……)。
多くの日本人が「鳥肉」と聞いたらすぐに思い浮かぶであろうニワトリですが、実は江戸時代後期まで、あまり食べられていなかったそうです。
鳥の肉を食べることがタブーでなかったのは「二本足(後ろ足)で直立するから」とウサギを一羽、二羽と数えて(食べてもよい)鳥と見なしたことからもわかるのに、どうして日本人はニワトリをあまり食べなかったのでしょうか。
今回はその理由と、代わりに食べられていた鳥肉料理について紹介したいと思います。
ニワトリは神聖な鳥だった実は現代でもそうですが、ニワトリはお伊勢様、つまり天照大御神(アマテラスオオミカミ)の神使(しんし、みさき)です。