今日もまだ行われている10の奇妙な儀式 (4/8ページ)
彼は、"全能の神への信頼"を示すものだと主張した。
"赤ん坊は、空中に現れたハンモックのようなシートで、奇跡的に安全に抱き留められるから大丈夫"だという。
現在では、投げ落とすような野蛮なことはせず、子どもは寺院の下に運ばれて、イスラム教徒とヒンドゥー教徒の男たちによって抱きかかえられるだけだという。
[動画を見る]
Baby Dropping Ritual in India・6. ガイ・フォークス・デイ:イギリス
「11月5日を忘れるな。火薬、反逆罪、陰謀を」は、この「焚火の夜」に花火を打ち上げる前にイギリスじゅうで聞こえてくる韻文だ。
この日のもうひとつの伝統は、子どもたちが粗末なカカシのような人形を持って、一軒一軒訪ね歩き、"ガイにペニーを"と言ってまわる。
このカカシはガイを表わしている。それから、あらかじめ決められた場所に集まり、このガイ人形を薪の上に置いて、火をつける。
ガイとは、ガイ・フォークスのこと。12人の男たちと一緒に、国会開会式のときに貴族院の爆破を企て、ジェームズ一世を殺害しようとしたカトリックの陰謀家だ。
この時期、カトリック以外の国王にも陰謀が仕掛けられていて、この火薬陰謀事件の16年前、15
89年には狂信的なカトリック教徒によって、アンリー三世が暗殺されている。
だが、この火薬陰謀事件は実行前に発覚し、共謀者たちは処刑された。だから、イギリスの人々は毎年、ガイ・フォークス・ナイトと称して、儀式的にガイ・フォークスを燃やす。長い年月を経ても、恨みというものはなかなか消えないものだ。