騙される方が悪いのか?!江戸時代、利権独占に抗議した「武左衛門一揆」の顛末 (4/4ページ)
殿が士分に(武士として)取り立てたいと仰せなので、どなたか教えて下さらぬか」
そんな口車に乗せられた者が「あぁ、それなら日吉村の武左衛門だよ」などと口を滑らせてしまいます。
かくて武左衛門はたちまち捕らわれ、抗弁の猶予もなく斬首に処されてしまったのでした。
終わりにかくして武左衛門一揆(吉田紙騒動)は終わりを告げでしたが、さすがに吉田藩当局も紙座を復活させることはありませんでした。
騙し討ちに命を落とした武左衛門でしたが、その勇気と行動力から義民として顕彰され、今も郷土の誇りとして語り継がれています。
また、けじめをつけるべく切腹した安藤儀太夫についても「安藤様」と呼ばれて安藤神社に祀られ、人々に崇敬されているそうです。
我が身を顧みず人々のために命を賭けた武左衛門たちの精神を、私たちも見習いたいものですね。
※参考文献:
宇神幸男『シリーズ藩物語 宇和島藩』現代書館、2011年8月 白方勝『武左衛門一揆考』白水書菴、1999年8月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan