背負うことをやめ、ありのままの自分でステージへーー。山村響、2年ぶりのワンマンライブ「town」ライブレポート (4/7ページ)
「あっという間すぎるんですけど、次の曲で最後なんです。“えっ?”ってみなさん思ってるかもしれないですけど」と、山村はセルフプロデュースを始める前の曲を歌わない理由を説明した。過去の経験を踏まえて「自分のやりたい音楽の輪郭が少しずつはっきりしてきた」そうで、「数は少ないんですけど、今、全力で自分が表現したい、届けたい楽曲たちだけで今日は勝負してみたいと思いました。そのかわり自分の歌を120%、心と命を込めて歌ったつもりです。不満があったらごめんなさい。少しでも楽しんでもらえてたらうれしいです」とお辞儀をすると、客席は温かい拍手で応えた。
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3NDY5NSMyODQ5MDEjNzQ2OTVfRU9haE5UR3FyRy5qcGVn.jpeg ]
同い年だという幡宮と今井の二人を紹介した後、「もうひとつみなさんにお話ししたいことがあるんです」と、9月にお母さんが癌で亡くなったことを報告する。静まり返った客席に向かい、お母さんが山村のファンから寄せられた闘病生活を応援するメッセージを喜んでいたこと、娘に心配をかけたくないと病状をお父さんに口止めしていたこと、コロナ禍のため病室で会うことができなかったことなどを、ときどき涙しながら話す。芸事が大好きで、娘の夢を誰よりも応援してくれていたお母さんとの別れだ。一時は開催中止も考えたそうだが、ちょうど四十九日が明けて「お母さんが『わたしのことは気にしないでやりなさい』って言ってくれてるのかなって思って、頑張ってやろうと決めました」と涙ぐみながらも笑顔で言葉をつないでいく。