あまりにも「優しい世界」だ... 路面電車の乗客たちが「降車ボタンを押せなかった理由」にほっこり (1/2ページ)
小さな女の子がギャン泣きを始めた――
福岡県在住のYさん(性別不明・50代)は路面電車に乗っている時、そんな場面に出くわした。
母親が娘を懸命にあやしても、泣き止む気配がない。混雑した車内には大きな泣き声が響いていた。

しばらくすると電車は繫華街方面へ。目的地の名前が車内アナウンスで流れるも、誰かが降車ボタンを押してくれると思って、Yさんは待っていたという。
すると前方に座るサラリーマンが降車ボタンに手を伸ばした。しかし、押さずに手を引っ込めた。近くにいた若い女性も、ためらっていたという。
いったい、なぜ?これは、YさんがJタウンネット編集部に教えてくれた、電車内での出来事の一部。
乗客たちが不思議な行動をしていた、ほっこりする理由を皆さんにご紹介しよう。
「子供は泣くのが仕事」出張で鹿児島市へ行き、取引先からホテルのある天文館まで市営の路面電車を利用しました。
夕方近くで車内は混雑して立ち客も多く、私は一番後ろの方の運転席の仕切り壁に背を付けて、車内を見渡せる位置に立っていました。
しばらくすると、車内前方にいた母親に抱かれていた小さな女の子がギャン泣きを始め、車内中に響き渡るほどの大きな泣き声となりました。母親が懸命にあやすのですが、全然泣き止む気配はありません。
「子供は泣くのが仕事」
私はそう納得していましたし、車内の皆さんも黙って優しく無視している様子でした。

そうこうしているうちに、車内アナウンスで「次は天文館」と流れました。天文館は鹿児島で一番大きな繁華街なので、私は誰か降車ボタンを押すだろうと思い、ボタンを押さずに待っていました。