古代ローマ時代のはりつけ刑の証拠か。かかとを貫く釘が刺さった骨を発見 (3/4ページ)

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発掘された男性の骨格 image credit:Albion Archaeology / Adam Williams

・はりつけの刑に処された理由や遺骨の身元は不明
 はりつけの刑に処された理由や、この犠牲者の身元は知る由もないが、ローマ人は、奴隷や反逆
者、下層階級の人間にはりつけの刑を行ったと考えられている。

 この男性は、右の踵骨に鉄の釘が刺さっていたわけだが、これは、直立した木材の両サイドに打ち込まれたものだという。

 処刑場はどこだかはわからないが、おそらく道路脇など、遺体が見つかった場所とはべつの場所だと思われる。

 この発見は、北ヨーロッパでは唯一のはりつけの刑の物的証拠だが、世界では4番目で、そのうち
の2例では釘は使われていなかった。

 今回見つかったものと同じ位置に釘が刺さった踵骨は、1968年にイスラエル建設業者によって偶然発見されたが、保存状態が悪く論争の原因となった。

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アルビオン考古学博物館が、骨が発見された場所を発掘調査したのは、住宅開発の計画承諾のためだった。 / image credit:Albion Archaeology / Adam Williams

 男性の骨は、放射性炭素年代測定によって、紀元130~360年の間のものとされ、DNA分析では、その現場から発見されたほかのどの遺骨とも遺伝的な関係はないという。

 イングランドにもともと住んでいた先住民だったのかもしれない。

 また、男性が奴隷だった可能性を示す証拠があった。まるで長い間、足枷をはめられていたかのように、脛はやせ細っていたという。
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