企業のリーダーたちがコーチングを根付かせるためにすべきこととは (2/5ページ)
――「1on1コーチング」では、1対1の面談のような形で相手の話を引き出していき、その人が何を考えているのか、どんなことをやりたいのかということを把握していきます。私も「1on1」の経験があるのですが、話を引き出すということがとても難しく感じました。「1on1コーチング」をするときに気を付けるべきポイントがあれば、ぜひ教えていただきたいです。
市丸:特に気を付けるべきはマインドです。相手に寄り添うということが一番大事です。とってつけたような質問をしても、相手に察知されてしまうので、心から寄り添っていかないといけない。そのときに必要なものが「好奇心」ですね。これは国際コーチング連盟でも一番大事だと言われています。
――確かに好奇心がないと、相手の奥深くまで知ることができるような質問ができませんね。
市丸:そうですね。そして、今の仕事の中で何が一番上手くいっているのか、何がうれしいのか、学生時代や幼少期に夢中になったことなどを聞きながら、リーダーはその人の強みを知っていく。その上で、その強みを活かして、1年後、3年後にどんなことを実現したいのかを問いかけます。
ここで大事なことがあります。会社の枠の中の未来のみならず、枠を超えたビジョンも時に描いてもらうことが重要です。
――会社という枠の中で考えさせないということですね。
市丸:そうです。枠を取っ払って広く考えてもらう。リーダーは相手の考えに寄り添いながら、次は「実践的コーチング」でティーチングとコーチングをミックスさせながらコミュニケーションを取っていくというわけですね。
合力:今、市丸さんが「好奇心」という言葉を使われましたが、私もまったくその通りだと思っています。どんな人にも潜在能力があるということを、上司側の人間がどこまで部下を信じることができるかというところが分岐点になるのではないかと。