企業のリーダーたちがコーチングを根付かせるためにすべきこととは (3/5ページ)

新刊JP

例えば、その会社のやり方では結果が出せず、無能扱いされるケースってよくありますよね。でも、この本で市丸さんが書かれていますが、上司と同じやり方を覚えても、その上司のコピーになるだけで、その上司以上にはなれないんですよ。一方、コーチングによって無限の可能性を引き出すことができれば、その上司以上になれるわけです。自分の尺度で人間を測って、できない人を無能扱いすることはナンセンスだと思いますね。

■リーダー自身がコーチングの「理論」を勉強すべき理由とは

――組織にコーチングが根付き、サスティナブルに機能していくために、会社のトップやリーダーはどんな働きかけをしていくべきでしょうか?

市丸:日本のリーダーはよく「変われ」と社員に言うのですが、それはあくまでも「周りの人間」。でも、本当に変わるべき人は自分なんです。そして、経営者自身が変わり続ける姿を見せることで、社員はそこに共鳴し、変わり始めていくと思うので、まずは、自分自身が変わり続けることが必要なのではないかと思います。

合力:サスティナブルに根付かせるためには、やはりリーダー自身がコーチングの理論を勉強すべきでしょうね。「なんちゃって」になったり、途中でやめてしまうのは、人間の可能性を信じていないからだと思います。これはコーチングに限らず、その他のさまざまなツールもそうです。

利益を出すための何らかのツールを外部から取り入れようとするときに、ただツールを入れるのではなく、そのツールが効果を出す根拠もしっかりと勉強する。それが大切なのではないかと思います。

例えば、バーバラ・フレドリクソンという心理学者の「拡張-形成理論」という脳の働きに関する理論があります。これはポジティブ感情が精神の働きを拡張して、持ちうる選択肢を増やし、私たちをより思慮深く創造的にし、新しい考えに対しても受け入れられるようになるという拡張効果があるという理論で、実験によって立証されています。

もし、ブラックな環境でネガティブなプレッシャーを与え続けられると脳は萎縮してしまい、利益につながる活動ができなくなってしまいます。

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