3000年以上封印を解かれることのなかったファラオのミイラの中身がCTスキャンで明らかに (3/4ページ)
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アメンホテップ1世のミイラマスク / S. Saleem and Z. Hawassimage credit:・神として崇められたアメンホテップ1世
アメンホテップ1世のミイラが発見されたのは、1881年のこと。南エジプトのデイル・エル・バハリ遺跡で、改葬されたほかの王族のミイラの中から見つかった。
エジプト第18王朝で、侵略者ヒクソスを追放し、エジプトを統一した父王アアフメスの後を継いだ二代目ファラオとして、アメンホテップ1世は、紀元前1525年から1504年までエジプトを統治した。
この時代はいわば黄金期で、エジプトは繁栄し治安も良かった。ファラオは、数多くの宗教施設建設を命じ、リビアやスーダン北部への軍事遠征を成功させた。
死後、アメンホテップ1世と母のイアフメス・ネフェルタリは、神として崇められた。
サハル・サリーム氏と、エジプト学者のザヒ・ハワス氏は、11世紀の修復・改葬のおもな目的は、のちのファラオのために、王家の埋葬具を再利用することだったとこれまで推測していたが、今、ふたりはその自説を反証した。
少なくとも、アメンホテップ1世に関しては、第21王朝の神官たちが墓泥棒によって負わされたミイラの損傷を愛情をこめて修復し、ミイラにかつての輝きを取り戻させた上で、見事な宝石や護符もそのまま保存したことがわかります(サリーム氏)「CT画像技術が、ペルーなどほかの文明のミイラを含む、人類学的、考古学的な研究に有益に活用できることがよくわかりました」サリーム氏とハワス氏は締めくくっている。