キノコには意識がある。学習し、短期記憶を持つとする科学的根拠 (2/7ページ)

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・そもそもキノコとは?
 そもそも「キノコ」とはどんな生物か? これもそう単純な話ではない。

 じつはキノコは「菌類」が作る生殖器官だ。その本体である菌類は、一生のうちの大半は土の中で細かい繊維のような姿、すなわち「菌糸」として暮らしている。

 この菌糸は「菌糸体」と呼ばれるコロニーを形成し、水を吸収し、木々や動物の死体などを食べつつ、土や落ち葉の中で立体的に広がる。

 菌糸体を構成する菌糸の1本1本は、圧力が加えられた液体で満たされており、先端が伸びて成長する。

 成長に必要な物質は、「小胞」という包みによって運ばれてくる。小胞はタンパク質の働きによって運ばれるのだが、このパターンが菌糸の伸びる速度や方向、分岐の形成といったことを決める。

 そして、この成長メカニズムは、温度の変化、水の有無、その他の要因によって、刻一刻と変化している。

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・キノコも人間の体のように情報処理する
 たとえば菌類は、表面の凹凸を感知し、障害物を迂回するように成長する。傷付けば、その修復を試みる。

 どこかに閉じ込められれば、成長速度が遅くなり、分岐する頻度が低下。土の質感や動植物の組織構造などに反応することもできる。

 こうした活動は、タンパク質センサーとシグナル伝達経路が外部からの物理的・化学的刺激を細胞反応に変換することで行われる。細胞の電気活動が環境の変化に反応するため、動物の神経インパルスにも例えられることもある。
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