キノコには意識がある。学習し、短期記憶を持つとする科学的根拠 (4/7ページ)

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すると成長が止まる。温度を戻せば、一応は回復するのだが、以前とは成長の仕方が変わってしまう。

 だが、また別の菌糸体を先ほどより軽く熱してから、前回同様に加熱してみた。つまり菌糸体に温度変化の「予習」をさせたわけだ。すると加熱されても菌糸体の成長は変化しなかった。

 つまり菌類が学習し、その記憶をもとに防御を整えたということだ。この記憶は予習してから24時間ほど保たれるという。

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・キノコは成功体験を繰り返す
 さらに驚くべきことに、菌類はうまくいった記憶を使って、成功体験を繰り返そうとする。

 ある実験では、土を入れたトレイの中で、菌糸の行動が観察された。トレイの中にはブナの木が置かれており、これに触れた彼らは木の表面をおおうように成長する。

 ただ木をおおうだけでなく、酵素を分泌しながら木を分解して、それを食べる。そして食べ終われば、新たなエサを求めて再び四方八方に成長を始める。

 この菌糸体をまた別のブナの木に乗せてみる。すると最初の木に接触したまったく同じ面から成長する。つまり木の特定の部分から栄養を得た記憶があり、その成功体験を繰り返そうとするのだ。

 これは、菌類には記憶だけでなく、空間を認識する力があるということでもある。まさに意識的な生物なのだ。・粘菌にも備わっている学習能力と記憶
 ちなみにこうした単純な学習と記憶は、長年にわたり「粘菌」で研究されてきた。

 粘菌は菌類ではなく、アメーバの親戚だ。彼らは腐った木の上に滲み出して、細菌を食べながら、脈打つネットワークのような構造を成長させる。

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