キノコには意識がある。学習し、短期記憶を持つとする科学的根拠 (6/7ページ)

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 こうした菌類と木々の共生関係は、生態系全体の生産性を支えている。このため、中には森林を菌類のインターネットで接続された「超生命体」ととらえる人たちもいる。

 ただし、こうした見解にはいくつか問題がある。まず菌類は、植物のパートナーと活発に相互作用することで独自に情報を作り出す。これはインターネットにはない機能だ。

 そして、何よりこうした考え方のおかげで、菌類の行動学が科学の傍流に追いやられてきた歴史がある。

 と言うのも、菌類をインターネットに例える人たちは、キノコに超自然的な性質があるなどとあまり科学的でない考え方をしがちだったのだ。

 どこかの研究者がミバエの行動を調べていると話ても何の問題もなかろうが、キノコの認知能力を研究していると口にすれば、眉をひそめられることだろう。・キノコには注目する価値がある
 だが、そうした状況も変わりつつあるかもしれない。

 菌類が表現している意識は、確かにとてもシンプルなものだ。だが、それは細胞メカニズムにおいて典型的なものであるという、最近形成されつつあるコンセンサスと整合的だ。

 こうした意識の研究は、菌類生物学が対象とする余地を大きく広げることだろう。地球の生態系の欠かすことができない一員として、キノコには注目されるだけの価値があるのだ。

 いや既に注目されているのかもしれない。
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