酒席の約束は信じるな!酔った弾みで口約束…藤原道長に振り回された平安貴族・藤原実資 (4/5ページ)
大伯父の願いをはねつけた藤原頼通(画像:Wikipedia)
それでも諦めきれない実資は、最後のワンチャン狙いで言い出しっぺの道長に
「先日の話、前例はないがあなたの言い出したことでもあるし、何とかできないものだろうか」
などと相談しますが、やはり拒否されてしまいます。
「まったく伯父上は、酒席の興言(きょうげん)など真に受けられて……」
興言とは酔っ払った時などに言い放つ、その場限りの発言のこと。もしかしたら道長は、保重が条件を満たしていないことを百も承知で、実資をからかったのかも知れませんね。
終わりに「ぐぬぬ……」
道長にこう言われてしまっては、もはや打つ手もなく実資は退出。こうした怨みの積み重ねが、実資の日記『小右記』に道長の悪口を書かしめたのでしょう。