まさにリアル戦国無双!朝倉義景に仕えた戦国武将・真柄直隆の豪傑ぶり (6/8ページ)
しばし白刃を交える内、式部の槍が真柄の草摺(くさずり。大腿部を保護する鎧の部品)を突いたが手ごたえなく、その隙に真柄は大太刀で式部の吹き返し(兜の部品で側頭部の衝撃を吸収する)を砕き、返す刀で槍を叩き落とします。
最早これまで……覚悟した式部の向こうから、その弟の匂坂五郎次郎(ごろうじろう)が駆けつけました。
五郎次郎「兄上、ご無事か!おのれ真柄、今度はそれがしが相手ぞ!」
真柄「青二才め、引っ込んでおれ!」
敢然と立ち向かった五郎次郎ですが、真柄の太刀筋があまりに重く、五郎次郎の刀は鈨(はばき)を残して根元からズンと叩き折られてしまいます。
返す刀で弓手(ゆんで。左手)を根元から薙ぎ払ったため、恐らく五郎次郎は左腕を吹っ飛ばされたのでしょう。
「兄上がたーっ!」
式部と五郎次郎のピンチを発見した二人の弟である匂坂六郎五郎(ろくろうごろう)が駆けつけたところ、匂坂家の郎党である山田宗六(やまだ そうろく)は主人を討たせじと進み出ます。
宗六「六郎五郎様、ここは拙者が!」
真柄「このわしに挑む心意気だけは買ってやる。惜しい人材だが……出物にしてくりょうぞ!」
出物(いでもの。ここでは面白い見世物ほどの意)を披露してやろうと豪語する真柄に敢然と突き進む山田宗六、果たして一太刀で唐竹割りの真っ二つにされてしまいました。