浮世絵師・月岡芳年の名作「月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子」の裏に隠れた悲劇的な物語の結末【前編】 (1/7ページ)

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浮世絵師・月岡芳年の名作「月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子」の裏に隠れた悲劇的な物語の結末【前編】

「自分の身を犠牲にしてでも誰かを救いたい」という想いは、そのやり方の違いはあっても古くから存在する考え方の一つだと思います。

そしてそのような考えから得られる結果は悲劇的な事が多いのも事実でしょう。今回はそんな浮世絵にどんな背景があったのか、ご紹介していきます。

『月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子』月岡芳年:作 月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子 画:月岡芳年 国立国会図書館デジタルコレクション所蔵

月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子 画:月岡芳年 国立国会図書館デジタルコレクション所蔵

川べりの草でさえ、雪の重みに耐えかねぬような冬の寒い夜、地味な丹前姿の女性が凍てつくような川の流れに身を投げ、驚いた鷺が飛び立ちます。沈みかけの満月に照らされた妙に明るい雪灯りの夜。まるで無音の世界のようです。

上掲の作品は浮世絵師、月岡芳年の晩年の大作『月百姿(つきのひゃくし)』という全100点揃の大判錦絵の中の一つ「月百姿 朝野川晴雪月 孝女ちか子」です。

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