そんな理由で!?平安時代、子供を殺した男に下された処分があんまり過ぎる…… (2/5ページ)

Japaaan

季武の主人である藤原実資(ふじわらの さねすけ)はその身柄を拘束、故殺(こさつ。故意の殺人)の咎で検非違使(けびいし)に突き出しました。

実資の日記『小右記』に犯行の動機や手口などの言及はなく、そういう事柄についてはあまり興味がなかったか、あるいは激務のあまり書き洩らした可能性も考えられます。

そんな10月のこと。実資の元へ高僧の行円(ぎょうえん)が訪れました。彼はいつも鹿の毛皮をまとっていたことから、皮仙(かわのひじり。革聖)の二つ名で親しまれたそうです。

「どうか水取殿をお許しいただけませぬか」

行円は季武の赦免を願い出ましたが、縁所を犯す(近親者の絆を犯す≒殺す)罪は見逃せず、身柄も検非違使に引き渡してしまいました。

しかし、行円は引き下がりません。

「かの者は父母の代から御当家(≒実資)に仕えて参りました。それが今、検非違使の獄中で赤痢をわずらっております。気の毒とは思いませぬか」

……季武一人を見れば気の毒と思えなくもありませんが、その苦境は子殺しの所業ゆえですから、まさに自業自得……ですが、行円は続けます。

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