恐怖は伝染する。友人が多いほど恐怖心が強くなることがお化け屋敷実験で明らかに (3/6ページ)
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・脅威を感じた時、人はどう反応するのか?
タシジアン氏の今回の研究は、クラーゼン氏のそれとは違ったコンセプトだ。
人はなぜお化け屋敷やホラー映画のような恐怖を感じる娯楽が好きなのか? これがクラーゼン氏らのテーマです。タシジアン氏らは交感神経の活動を調べるために、皮膚電気活動データを利用。更にクラーゼン氏同様、交感神経活動を調べるための心拍数も利用している。
私のテーマは、お化け屋敷などで身の危険を感じたとき、どのような社会的行動をとるのか? です。
もともとは動物のリスク希薄化行動に関する研究なのです。群れで行動する動物は、恐怖反応が減ります。同じことが人間でも言えるのでしょうか?
これらを組み合わせれば、どちらか片方だけのときよりも、恐怖誘引によるストレス関連生理反応をより深く理解できるでしょう。どちらの研究も、客観的な生理学的指標と自己申告による主観的な恐怖とを組み合わせ、自己申告された恐怖体験は比較的正確であることを示している。
「潜在的脅威に対する交感神経系反応を左右する文脈的・内因的要因を特定するべきだという意見が多くなってきています。私たちの研究は、これに応えるためのものです」とタシジアン氏は言う。
脅威への反応を理解することは、社会学と臨床学どちらにも関連することです。たとえば、不安とは、安全に対する脅威の抑制障害であることも、知覚上は脅威に似ているが、それ自体は安全な刺激への一般的脅威反応であることもあります。