身元不明の遺体が発見された場合、どうやって身元を特定するのか? (9/12ページ)
その腕にはボクサー2人がスパーリングをする刺青が彫られていた。指紋と併せて、この刺青が決め手となって、その手の持ち主はジェームズ・ジミー・スミスだったことが突き止められた。・7. 腐った遺体や骨の身元特定法
「ただの骨や頭蓋骨だったとしても、そこにはDNAが残されているかもしれません」とシンダーコーム・コート教授。ただし「長期間墓地に放置されていれば、汚染されている可能性もあります」
その場合、「耳の中にある骨」が手がかりになるという。
耳の中には、外に露出していない骨があり、DNAの保存状態はずっと良好です。内耳の内部にある『錐体骨(すいたいこつ』という骨です。
錐体骨ならば、誰も触っていないでしょう。それに触れるには、頭蓋骨を切り開かねばなりませんから
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「CTスキャン」も、解剖学的な特徴を比較できるので、身元の特定には有効だ。
ある事例報告では、2013年にブラジルの森林で「30代から40代と見られる、人間の腐乱遺体」が発見されたと伝えている。
警察は、数日前に行方不明になった女性のものと推測。行方不明者の家族に協力を要請し、彼女の頭部のCT画像を提供してもらったところ、副鼻腔の形状が遺体と一致しており、身元の特定にいたった。
「法医学的復顔術」は、白骨遺体や腐敗した遺体の身元特定にも役立つ。
ただし、あくまで死者が生前どのような容姿だったのか、それに近い姿を推測できるのみだ。