春は出逢いと別れの季節…『古今和歌集』より、行動を起こす決意を詠んだ源寵の和歌を紹介 (1/4ページ)

Japaaan

春は出逢いと別れの季節…『古今和歌集』より、行動を起こす決意を詠んだ源寵の和歌を紹介

春は出会いと別れの季節。多くの方が期待と不安を胸に、新たな節目を迎えたことでしょう。

そんな思いは平安時代の貴族たちも同じだったようで、今回は『古今和歌集』より、源寵(みなもとの うつく)の詠んだ短歌を紹介。

果たして彼女は、どんな節目を迎えたのでしょうか。

「もう行ってしまいますからね!」常陸国へ旅立つ

朝なけに 見べき君とし たのまねば
思ひたちぬる 草枕なり

※『古今和歌集』巻八より

【意訳】いつ会えるか分からないあなたをたのみにするのはもうやめます。
あなたへの思いを断ち切るため、私は常陸国(現:茨城県)へ旅立つことにしました。

……これは藤原公利(ふじわらの きみとし)へ当てた別れの歌で「君とし」が公利にかかっています。

また「思『ひたち』ぬる」が常陸にかかって行き先を暗示。ということは、もしかしたら

「本当にいいんですか?私は常陸へ行ってしまうんですからね!」

「引き止めるなら、これが最後のチャンスなんですからね?」

などの駆け引きが含まれているのかも知れません。

常陸国へ旅立つ一行。

「春は出逢いと別れの季節…『古今和歌集』より、行動を起こす決意を詠んだ源寵の和歌を紹介」のページです。デイリーニュースオンラインは、藤原公利源寵嵯峨源氏古今和歌集和歌カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る