「事故に遭い入院した私を、毎日励ましてくれた同室の患者。カーテン越しで顔を知らなかったせいで...」(岩手県・50代男性) (1/2ページ)
みなさんにも「謝りたい人」はいるだろうか。
岩手在住のJタウンネット読者・Dさん(50代男性)の場合、それは約15年前に入院していた病院で出会ったおじいさんだ。
同じ病室で、隣のベッド。おじいさんはカーテン越しにDさんを勇気づけてくれていたのだが......。

<Dさんの体験談>
15年くらい前、自動車事故に遭って、3か月間入院していた時の話です。
ある日、隣のベッドから声が聞こえてきました。
「大丈夫ですか」菓子折りを持った知らない男が病室に
それは、弱々しい高齢男性のような声でした。
どうやら私は痛みと将来の不安でうなされていたみたいで、それを心配してくれたようです。
これをきっかけに、隣のベッドの男性と話をするようになりました。その方も骨折で入院しており、互いにベッドから起き上がれません。カーテン越しの天井を見ながら会話をし、落ち込む私を男性は毎日励まし勇気づけてくれました。

その後、私は病室を移動することになったのですが、その部屋を誰かがノックしました。
「Dさんですか」
名前を呼ばれ振り向く、小柄な男性が菓子折りを持って立っています。
「はい、Dですけど。どちら様ですか」。会ったこともない人だったので、私はそう答えました。少しきつめの態度だったと覚えています。
するとその男性は少し間を置いて「すみません。間違えました」と言い残して帰っていきました。