冷淡なサイコパスも感情を感じることができる。ただし目的達成に邪魔な感情なら平気で無視することができる (3/7ページ)
ただし現実のサイコパシーはもっとニュアンスに富んだもので、救いようのないドラマの描写とは違ってもっと希望を感じられるものだ。
少なくともサイコパスは決して暴力の代名詞などではない。サイコパスが一般人に比べて暴力犯罪を犯しやすいのは確かだが、サイコパシーと診断するのに暴力的である必要はない。
専門家の中には、サイコパスの主な特徴は暴力的なことではないという意見もある。むしろその特徴は、衝動的・リスキーな行動をしがちな傾向、あるいは他人を利用し、行動の結果にほとんど関心を示さないといった傾向であるという。
そうした特徴は、政治家や起業家、金融業者によく見られるものだ。
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・サイコパスも感情を感じている
犯罪ドラマなどに登場するサイコパスは、感情がなく、とりわけ恐怖や後悔といったものが欠けた人物として描かれる。
おかげで視聴者は、死体のかたわらで冷酷な視線を送るサイコパスを、まるでロボットのように見ることに慣れてしまった。
サイコパスには感情がないというイメージは、一般人だけでなく、心理の専門家の間ですら広まっているくらいだ。
確かに当たっている部分もある。サイコパスが感情処理能力に乏しく、他人に共感できないことを示した研究はいくつもある。しかし実際のところ、サイコパスは条件が整ってさえいれば、感情を認識できるし、それを実際に経験するのだという。