冷淡なサイコパスも感情を感じることができる。ただし目的達成に邪魔な感情なら平気で無視することができる (6/7ページ)

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 また、適切な治療を行えば、サイコパシー傾向が変わることも明らかになりつつある。

 サイコパス傾向のある若者に、感情を知り、それに反応するよう学習させることが、問題行動の抑制に有効であることが証明されている。

 親の心の温かさに意識を向けるよう強化すると、感情を上手く識別できるようになり、症状の緩和につながるのだ。

 バスキン=ソマーズ氏らの一連の実験では、テレビゲームでサイコパスの脳の情報統合機能を改善する方法が探られている。

 たとえば、参加者に人の顔を見せ、そこに浮かぶ表情や視線の先にあるものなどに応じて反応するよう指示する。こうすることで、顔から読み取れる情報をまとめる方法を学習させるのだ。

 途中でルールが変わるカードゲームをプレイさせるという方法もある。ルールの変更は直接告げられないので、参加者は微妙な状況の変化に常に気を配る必要がある。

 あくまで予備的なデータではあるが、こうした方法によってサイコパスの脳や現実での行動が変化することが示されている。

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・サイコパスについての見方を変えるべき時がきている
 こうした研究は、サイコパシーによる個人的・社会的問題を緩和できる可能性を窺わせる。

 バスキン=ソマーズ氏は、生まれつき暴力的で、感情がなく、変わることもできないというサイコパスに貼られたレッテルをそろそろ剥がすべきだと語る。

 サイコパスの振る舞いはそもそも魅力的で、物語の筋書きを書くためにあえて誇張する必要などない。サイコパスがもっと周囲の情報を受け止め、人間の感情を利用できるよう手助けするべきだと、バスキン=ソマーズ氏は述べている。
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