「塾からの帰りのバスで、最後の乗客になった私。後ろのドアから降りようとすると、運転手に手招きされて...」(東京都・20代女性) (2/3ページ)

その日のバスも、乗車率120%ほどで押しつぶされるような感じ。
それでもだんだんとお客さんは減っていき、最寄りのバス停につく頃には、乗客は私ひとりになっていました。
降りる停留所が見えてきて、バスが止まったので席を立ち、後ろのドアから降りようとした時です。
運転手さんが
「こっちこっち」
と手招きしているのが見えました。
運転席に向かうと...「なんだろう」と不思議に思いながら運転席に向かうと、 Suicaのキャラクターであるかわいいペンギンがプリントされたポケットティッシュを差し出されました。

運転手さんは
「花粉症なんでしょう?夜遅くまでお勉強していて大変なのに。これを使っていいよ。気をつけて帰るんだよ」
と言って、そのティッシュをくれたのでした。
あれから約20年。とても些細なこの出来事は、幼かった私にとって大きなサプライズで、未だにこの体験を昨日のことのように思い出します。それだけ、とても嬉しかったのです。
また、ティッシュ一つ・声掛け一つで幸せになれると知った私は、大人になった今、困っていると思った方に声をかけたり、励ましたりするのを積極的に行うようになりました。
あの運転手さんのお心遣いが、私の生き方にいい影響を与えてくれました。
あの時の運転手さん、ありがとう。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。