女優・ミュージシャン・声優……。多才な松下奈緒が「強くてブレない」理由 (3/4ページ)
ただ、仕事や好きなことを諦めるのはいつでもできるけど、一度辞めたら、続けてきた流れは絶たれてしまいますよね。だから、誰かに言われて選ぶことだけはしない方がいい。私だって自分が選んだことだから頑張れるんだと思います」
「自分で選んだから」というシンプルな芯が、彼女の真ん中にすっと通っている。世間や周りから言われてやったことで後悔することがあるとするなら、きっと周りのせいにしてしまう。松下さんは全て自分で選んでいるから、自分にも世間にも、言い訳しないのだろう。
それでもそもそも平凡な私は「胸を張ってやりたいと思えることがあることがすごいなあ」とも思ってしまう。思わず口に出したら、松下さんはなんでもないみたいな表情で、こんなヒントをくれた。
「自分がやりたいと思えることを見つけることは、難しいですよね。でも、何がやりたいか分からないということは、いろんな選択肢があるということでもあるので、何にでも挑戦できる“最高のタイミング”だと思います。それもすごく素敵なことだし、ちょっとうらやましいですよ」
その一言を聞いた時、彼女はすごく前向きで、まっすぐな人なのだと思った。物事は捉えよう。ネガティブに聞こえることも、捉え方次第ではポジティブになる。
■強さの底にある、いい意味でのおおらかさ
ポジティブで芯のある松下さん。でも、仕事や活動で悩むことが全くないわけじゃない。
「音楽活動だって、何度も投げ出したくなったこともありましたよ。でも最近になって、やりたい活動がしっかり見えて。“何か一つのことをやる”って、そもそも時間がかかることなんだなということを実感しますね」
悩みというのは自分の中でブレになる。ブレがあると、続けることをサボってしまう。普通は誰でもそういう弱さを持っているものだと思うし、松下さんにもブレが生まれることはある。じゃあどうして彼女は、自分を信じ続けて活動を続けられるのだろう。
「何かを続けるコツは”私にはこれしかないんだ〜!”って思い込むこと。
一つのことを続けているからこそ、じゃあ音楽をやめた時に何が残るんだろうって、いつも考えるんです。で、何もないから、続ける努力をしています。