クレオパトラは美しいだけじゃない。9か国語を理解できる才女だった (1/2ページ)
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クレオパトラ7世(紀元前69~30年)は、エジプト、プトレマイオス王朝の女王で、最後の統治者だった。
マルクス・アントニウスやユリウス・カエサルとの恋愛が有名だが、ローマのプロパガンダは、クレオパトラを美貌と肉体でその地位を手に入れた誘惑者にすぎないという描き方をした。
歴史ではあまり触れられていないが、実際には、様々な分野の学問を学び、9か国語の言語を理解できる、教養ある優れた統治者だったようだ。
・一流の学者たちから教育を受けたクレオパトラ
歴史はクレオパトラの真価やその成功を過小評価し、淫らな行為ばかりをやたら強調した。
古代ローマの文献に記述され、現代でも一般的になっているクレオパトラ像は、己の性的な魅力を最大限に利用して、政治的優位に持ち込んだというものだ。
こうした文献は、クレオパトラが実際は、当時の優れた知識人のひとりだったということにまったく触れていない。
彼女はヘレニズム世界をリードする一流の学者たちから教育を受け、有名なアレクサンドリア図書館をはじめとするアレクサンドリアの学堂ムセイオンで学んだ。
ここで、地理学、歴史、天文学、哲学、国際外交、数学、錬金術、医学、動物学、経済学を勉強した。
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・9か国語の言語を理解し、薬に関する著書も
クレオパトラは、王朝の中で唯一、古代エジプト語を話し、ヒエログリフを読むことができた。また、古代ギリシャ語、パルティア語、ユダヤ語、メデス語、トロゴダタ語、シリア語、エチオピア語、アラブ語も知っていた。