「急変した父に会いに病院に行く途中で、盛大に転んだ私。路上には荷物が散乱し、向かい側から来た女性が...」(東京都・10代女性) (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~忘れられない「あの人」と~ 投稿者:Oさん(東京都・10代女性)
Oさんが中学一年生だったある日、彼女は入院中の父の容体が悪化したと連絡を受けた。
しかし、慌てて病院に向かう道中で盛大に転倒。急いでいるというのに、鞄の中身が道に散乱してしまい......。

<Oさんの体験談>
今から6年ほど前、私が中学一年生だった時の出来事です。
脳出血で入院していた父の容体が急変したと、母から連絡がありました。家で塾に行く準備をしていた私は、慌てて病院へ。家から病院までは1時間ちょっとの道のりです。
自分ではしっかりしているつもりでしたが、当時はまだ中学生ですし、パニックになっていたのでしょう。病院の最寄り駅から歩き出し、病院が目の前に見えたところで盛大に転んでしまいました。
向かいから歩いてきた女性が...背負っていたリュックはチャックが開いていて、転んだ拍子に中に入っていた教科書が道に散乱。傷からは血がダラダラ流れているのが見え、私は焦りと不安と痛みで泣きそうになっていました。
その時、道の向かい側から歩いてきていた女性が、悲惨な状態の私を見て声をかけてきました。
「あらあら、どうしたの。教科書いっぱいで偉いねぇ」
そして、散らばった教科書を私のリュックにてきぱきと詰めてくれたんです。

私はその様子を見て落ち着きを取り戻すことができ、なんとか立ち上がりました。