黒死病の起源はどこか?700年前の謎を古代DNAで解き明かす (3/6ページ)

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・遺骨の歯をDNA検査
 研究チームは、古代のDNAの専門家に協力を求めた。「このふたつの墓地と関連のある人間の遺骨からDNAを抽出しました」ドイツ、チュービンゲン大学の遺伝学者で論文著者のマリア・スピロウは説明する。

 1885年から1892年にかけて行われた発掘の際に、これら墓地から数百体の遺骨が運び出され、ロシア、サンクトペテルスブルグにあるクンストカメラ博物館に所蔵された。

 スピロウらは、そのうち7体の遺体から歯のサンプルを入手した。体のほかの部分はもうかなり腐敗してしまっていても、歯には多くの血管があるため、血液を媒介とする感染症であるペストの証拠を見つけるには、最適の部位だとスピロウは言う。

 古代DNAのシーケンス技術(塩基配列決定法)を使って、3つのサンプルからペスト菌のDNAの痕跡を回復することに成功した。

 つまり、キルギスのチュイ渓谷で亡くなった人たちがペストで死んだことを確認することができたのだ。

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・キルギスで発生したペスト菌が枝分かれして大流行
 次のステップは、チュイ渓谷のペスト菌が、黒死病やほかのペスト菌とどれくらい近いのかを調べることだ

 そのために、現代のペスト(中央アジアのモルモットやネズミなどから採取)と、黒死病を含む過去のペストのDNAシーケンスを、これまで発表されている研究成果から集めた。
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