比企能員、暗殺計画!北条時政の命により仁田忠常と天野遠景は…前編【鎌倉殿の13人】 (2/5ページ)
先だってはご嫡男の一幡(いちまん)様が家督を継げばいいものを、千幡君(ぎみ)と日ノ本を東西に分割しようなどという話を決めてしまいました。このまま北条の謀略を許せば、やがて一幡様のお立場が脅かされてしまうでしょう」
その時病床にあった頼家は同意して時政の討伐を許可。能員はさっそく軍備を整え始めます。
(何ということ。ただちに父上へ知らせねば!)
頼家たちの謀議を聞いてしまった北条政子。父を助けるため急報を届けたという。菊池容斎『前賢故実』より
能員と頼家の密談を盗み聞いてしまったのは、尼御台(頼朝未亡人)の北条政子(まさこ)。さっそく時政の元へ使いを出して危険を知らせたのでした。
「……そうかい。籐四郎(能員)の野郎、ついに本性を現しやがったな」
時政は大江広元(おおえ ひろもと)の館へ向かい、この件について相談します。
「古来『やられる前にやっちまえ』とはよく言ったモンだ……で、大江の。どう思う」
広元に相談する形はとっていたものの、その実質は協力要請。要するに脅迫でした。
「……亡き大殿(頼朝)のころから御政道こそお助けして参りましたが、武にまつわることは管轄外。