比企能員、暗殺計画!北条時政の命により仁田忠常と天野遠景は…前編【鎌倉殿の13人】 (4/5ページ)
「鎌倉殿の病が平癒するよう薬師如来様の仏像を作らせていたのですが、とうとう完成したので開眼供養を致します。尼御台もご参列あそばされるので、どうか比企殿にもおいで頂けましたら幸いです」
とか何とか。比企一族の者たちは、そろって能員の参列に反対します。
「こんなの罠に決まっています。どうしても行かれるのであれば、軍勢を率いて供させるべきです」
しかし能員は笑って諫言を退けました。
「馬鹿を申せ。せっかくの仏縁を結ぶ機会にそのようなことをすれば、却って我らが謀叛を疑われてしまう。さらには臆病者と笑われるばかりで、今後の不利となる。ここはあえて非武装かつ少人数で参列し、我らの度量を見せつけてやるが肝要」
果たして能員は平烏帽子に白の水干・葛袴といったいでたちで北条の館を訪ねていきます。
その一方で時政は甲冑に身を固め、能員を案内する通用門の傍らに遠景と忠常を待機させました。
また郎党の中野四郎(なかの しろう)と市河別当五郎行重(いちかわのべっとう ごろうゆきしげ)に弓を構えて待機させ、二人が仕損じた時に能員を狙撃させる手筈を整えます。