比企能員、暗殺計画!北条時政の命により仁田忠常と天野遠景は…前編【鎌倉殿の13人】 (3/5ページ)
よくよくお考えの上で、鎌倉にとって最善の道をとられますように」
ここで時政に味方して、もし失敗すれば自分の命が危ない。と言って、比企に味方する義理もありません。どう答えようと、時政が逆上すれば殺されてしまうのですから、命懸けで中立を宣言したのは広元の矜持。
「よし、わかった」
少なくとも敵にさえ回らなければそれでいい。時政は広元の態度に納得して席を立つと、自分の館へ戻ります。
時政は荏柄天神の前まで来ると、同行していた仁田四郎忠常(にった しろうただつね)と天野藤内遠景(あまの とうないとおかげ。出家して蓮景入道)に命じました。
「おい、これから比企を殺るぞ。お前ェらめいめい兵を集めろ」
すると遠景は笑って答えます。
「よしてくれよ旦那。あんな老いぼれ爺ぃ一匹殺るのに、軍勢なんざ要るモンか。何か適当な理由で館に呼べよ。俺らでサクッと殺ちっまわぁ。なぁ四郎」
「あぁ、その通りさ。任せとけ」
「……そうかい」
遠景と忠常の言葉を聞いて時政は、広元と再度打ち合わせ(事後の根回し?)をしてから、工藤五郎(くどう ごろう)に命じて能員の館に派遣しました。