庭でチャンバラしていたあの子たちは?義時と比奈の子・北条重時の生涯をたどる【鎌倉殿の13人】 (4/4ページ)

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第6代執権となった北条長時。歌川芳廉「勇猛百人一首」より

また同じ年に時頼も病で出家、執権の座は重時の子である北条長時(ながとき)が6代目を継ぎました。

重時が亡くなったのは弘長元年(1264年)11月3日。6月に発症した病が再発したものと考えられますが、敬虔な仏教徒らしく、ひたすら念仏を唱え続けながら往生したと言われます。享年64歳。

終わりに

以上、義時の三男・北条重時の生涯をたどってきました。

幼少期から何かと苦労が多く、また熱心な仏教徒であった重時は、どちらかと言えばはっちゃけ気味な兄・朝時と対照的な人格者キャラクター。

重時の人格には、あの日蓮でさえも一目置いていた(イメージ)

かつて念仏教徒を激しく非難していた日蓮(にちれん)ですら、「その信仰はともかく人格は素晴らしい(意訳)」と称賛するほどでした。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、成長した兄弟がどのような活躍を魅せてくれるのか(このままフェイドアウトということは、多分ないと思いますが……)、今から楽しみですね。

※参考文献:

森幸夫『人物叢書 北条重時』吉川弘文館、2009年9月

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