「鎌倉殿の13人」畠山重忠・重保父子に迫る最期の刻。第35回放送「苦い盃」予習【前編】 (3/5ページ)
群參御家人依仰大半及歸國云々。
※『吾妻鏡』元久2年(1205年)5月3日条
【意訳】世の騒ぎがすこぶる静けさを取り戻した。そこで集まってきていた御家人たちも、大半が国元へ帰っていったそうな。
もしかしたら、4月の騒ぎは軍勢を率いた重成たちをカモフラージュするために時政が噂を流したのかも知れません。
「おい三郎。畠山のとこから六郎を呼んでくれ」
「畏まりました」
六郎とは重忠の嫡男・畠山重保(演:杉田雷麟)のこと。重成にとっては従甥(従兄の子)に当たり、前年京都で平賀朝雅(演:山中崇)と諍いを起こしています。
……及夕。畠山六郎重保自武藏國參着。是稻毛三郎重成入道招寄之云々。
※『吾妻鏡』元久2年(1205年)6月20日条
そして6月20日の夕方になって武蔵国から重保が鎌倉へ到着。久しぶりに従叔父と会って、楽しいひとときを過ごしたのでしょうか。
しかし重成は時政に重保の到着≒身柄確保を通報。いよいよ計画を実行に移そうとするのでした。
義時と時房、必死の反対も虚しく……晴。牧御方請朝雅〔去年爲畠山六郎被惡口〕之讒訴。被欝陶之間。可誅重忠父子之由。内々有計議。先遠州被仰此事於相州并式部丞時房主等。兩客被申云。重忠治承四年以來。專忠直間。右大將軍依鑒其志給。可奉護後胤之旨。被遣慇懃御詞者也。就中雖候于金吾將軍御方。能員合戰之時。