「鎌倉殿の13人」畠山重忠・重保父子に迫る最期の刻。第35回放送「苦い盃」予習【前編】 (5/5ページ)
あれほどの忠義者を謀叛人に仕立て上げるには、どれだけ言いがかりをつけなければならないのでしょうか。そんなことをすれば必ずや後悔することになりましょう」
「左様。悪いことは申しませぬゆえ、畠山殿の謀叛については、確たる証拠が見つかってから対処しても遅うはございませぬ」
「ぐぬぬ……」
ひとまず軍勢の動員を拒否した義時たちでしたが、やがて牧備前守時親(まき びぜんのかみときちか。牧の方の兄弟)から書状が届けられました。
書状に曰く「畠山殿の謀叛は既に明らか。此度の討伐は鎌倉殿のため、世のためゆえに『しい様』へお伝えしたと言うのに……あなたたちは畠山殿の偽りを見抜けず、この継母を悪者に仕立て上げようと言うのですね」と。
いや、そうは申しませんが……タジタジの義時は「ちょっと考えておきます(この上は賢慮あるべくの由)」などとお茶を濁して(結局、重忠討伐に加勢)しまうのでした。
【後編へ続く】
※参考文献:
清水亮『中世武士 畠山重忠 秩父平氏の嫡流』吉川弘文館、2018年10月 貫達人『人物叢書 畠山重忠』吉川弘文館、1987年3月 細川重男『頼朝の武士団 鎌倉殿・御家人たちと本拠地「鎌倉」』朝日新書、2021年11月トップ画像: 「鎌倉殿の13人」公式ページより
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