笛吹の少女から象部隊を錯乱させるラッパなど、古代から使用されてきた音響兵器の歴史 (3/7ページ)

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 象の背中に乗るギリシャ兵は、太鼓と槍で耳をつんざくような騒音を立て、ローマ兵とその馬をパニックに陥れた。

 ところが、ローマ兵は戦象もまた豚の鳴き声に怯えていることに気がついた。こうしてローマ兵は、アレクサンドロス大王と同じく豚で象を撃退することに成功。

 ピュロス王は手痛い敗北をきすることになる。

 さらに時代が下って紀元前202年のザマの戦いでは、ローマ軍はラッパでカルタゴの戦象部隊を撃退。

 ハンニバル将軍に苦しめられたローマだったが、この戦で第二次ポエニ戦争の大勢が決することになった。

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『ザマの戦い』(Cornelis Cort,1567) / image credit:public domain/wikimedia

 巨大な象に慌てないよう、馬を調教しようとする王もいた。

 紀元前168年、ローマとの戦いを目前にしたマケドニア王ペルセウスは、職人に命じて車輪付きの木製の象を作らせた。その中に人が入って笛で大きな音を鳴らす。こうすることで、象の姿や鳴き声に馬を慣らそうとしたのだ。

 だが、せっかくの準備も無意味だった。ピュドナの戦いの戦場となった山の地形は、ローマの戦象にとっては不利なものだったが、結局はローマ軍の勝利で終わっている。・兵士の士気を挫く音響兵器
 腹の底に響く鬨(とき)の声は、敵を恐慌に陥れる古今東西の常套手段だ。
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