和田義盛が源実朝におねだりしたものとは?『吾妻鏡』を読んでみると…【鎌倉殿の13人】 (5/5ページ)
「君側の奸・北条相州を討たいでか!」憤る和田一族(イメージ)歌川芳員筆
気の毒ではあるものの、いくら仲良しだからと言って義盛だけ特例を認めてしまうのは政治の秩序を脅かしかねません。
子供の時は「義時は意地悪で、挑発の末に義盛を滅ぼした悪い奴だ!」と思っていましたが、歳をとってから改めて見ると義時は政治の公平性を守っただけのこと。
いつまでも鎌倉殿となぁなぁで楽しかった古き良き時代は去り、古参の老勇者は淘汰されてしまったのでした。
大河ドラマでも史実でも、仲良しだった和田義盛と源実朝。一緒の時間が楽しいほど、別れは辛く悲しいものとなることでしょう。
『吾妻鏡』だと、義盛は寵愛していた(さっきも登場した)和田義直の討死を悲しんで自暴自棄となり、泣き叫びながら駆けずり回って討死します。
「鎌倉殿の13人」における義盛は、最期に実朝を「武衛、武衛……っ!」と呼び叫びながら討たれていくのでしょうか。かつて主君をブエイ(武衛)と呼んだ上総介広常(演:佐藤浩市)が、哀れに斬られていったように(第15回放送「足固めの儀式」より)。
果たして三谷幸喜がこの凄惨な場面をどのようにアレンジするのか、今から注目しています。
※参考文献:
五味文彦ら編『現代語訳 吾妻鏡7 頼家と実朝』吉川弘文館、2009年11月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan