和田義盛が源実朝におねだりしたものとは?『吾妻鏡』を読んでみると…【鎌倉殿の13人】 (1/5ページ)

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和田義盛が源実朝におねだりしたものとは?『吾妻鏡』を読んでみると…【鎌倉殿の13人】

「鎌倉殿に、一つお願いがあるんです」

自宅へ遊びに来てくれた源実朝(演:柿澤勇人)に、そう言った和田義盛(演:横田栄司)。何かと思ったら「親しみを込めて、武衛(ブエイ)と呼んでいいですか」とのこと。

ご存じ武衛とは兵衛佐(ひょうゑのすけ)の唐名で、実朝に対する呼び名としては(格下の称号で呼ぶのは)失礼に当たるため当然却下。

「そうだそうだ、みんな武衛だ」

投げやりな三浦義村(演:山本耕史)の言葉に、古き良き時代の終焉を感じたのは筆者だけではないでしょう。

※念のため補足すると、親しい相手を武衛と呼ぶのはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」によるオリジナル設定(要するに創作)です。

ところで、この義盛による実朝へのおねだりには元ネタがあります。鎌倉幕府の公式記録である『吾妻鏡』によれば、武衛呼びなんていう(不敬ながら)可愛い?ものではなく、上総国(現:千葉県中部)の国司推挙を願ったのでした。

国司は国の支配権を司る重要な役職。かつて源頼朝(演:大泉洋)の挙兵以来、歴戦の老勇者に相応しい恩賞と言えるでしょうが、果たして……?

上総国司をねだる義盛。叶えてやりたい実朝だったが……

和田左衛門尉義盛可被擧任上総國司之由。内々望申之。將軍家被申合尼御臺所御方之處。故將軍御時。於侍受領者可停止之由。其沙汰訖。仍如此類不被聽。被始例之條。不足女性口入之旨。有御返事之間。不能左右云々。

※『吾妻鏡』承元3年(1209年)5月12日条

【意訳】和田義盛が内々に(こっそり、実朝に直接)「上総介に推挙して下さい」とおねだりしてきました。上総介とは上総国の副官(上総国は長官を皇族が務める習わしなので、実質トップ)です。

さて、どうしたものか。なるべく願いを叶えてあげたい実朝は、母・政子(演:小池栄子)に相談しました。

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