「鎌倉殿の13人」義時のラストにも言及…北条ファミリーと振り返る舞台裏トークSP 振り返り (3/6ページ)
また源義経(演:菅田将暉)の敵役として有名な梶原景時について、従来の嫉妬や怨恨ではなく、最大の理解者たらんがゆえに彼を陥れる絶妙なこじらせ具合は多くの視聴者を唸らせたことでしょう。
インタビュー後半には悪女と言われた北条政子、俺たちの北条泰時、そして義時の最期について語られます。
本人はそれほど悪人じゃなかった?北条政子。菊池容斎『前賢故実』より
誰が呼んだか日本三大悪女(ほか二人は日野富子、春日局など諸説あり)の一人に数えられる政子ですが、恐らく当人は妻として母として出来うる最善を尽くしていたのでしょう。
劇中では最も人格高き尼御台として成長した政子が、最終的に後世伝わる悪女のイメージにどう集約されていくかが終盤の見どころと言えます。
続く北条泰時は、絵に描いたような聖人君子。どこまでもまっすぐな姿が陰惨な世界の救いとして描かれており、義時の死をもって終わる物語の続きを期待させる存在です。
そして義時の最期。その死因については病死はじめ諸説ありますが、少なくとも非業の死と呼ばれるような悲劇とはされていません。
しかしそんなありきたりな死に方でいいのか悩んだと言います。そこで考え抜いて描き上げた脚本を送ったところ、小栗旬・小池栄子からほぼ同時にメールがきたとのこと。きっと武者震いがしたのでしょう。
果たしてどんなラストが描かれるのか、注目ですね。