「鎌倉殿の13人」恐れる義時、受け入れる義盛。埋まりかけた両者の溝は…第40回放送「罠と罠」振り返り (8/9ページ)
御所に潜入するためとは言え、ヒゲをリボン(桃色の紐)で結んだのは誰のセンスなのでしょうか(巴御前は、止めなかったのでしょうか)。
「今の鎌倉殿は賢いし、度胸もあるし、何よりここが温かい……ようやく俺たちは望みの鎌倉殿を手に入れたのかもしれねぇぞ」
まさに理想的な棟梁を戴き、坂東武者が力を合わせて幸せに暮らす。たぶん、亡き兄・北条宗時(演:片岡愛之助)が願ったのはこんな世の中だったはずです。
しかし、義時の解釈した「坂東武者のてっぺん」はあくまでも北条を頂点とする社会。そのためには、どうしても和田を滅ぼさねばなりません。
和田義盛「力が要る時は俺に言え」純粋な好意から出た言葉が、義時の決意を固めることに?
「最も頼りになる者が、最も恐ろしい」かつて上総介広常(演:佐藤浩市)を暗殺した時の情景が、小四郎の脳裏をかすめたことでしょう。
とは言え、やはり憎めない古なじみを殺したくない本心を、北条時房(演:瀬戸康史)は見抜いていました。
「本当は、和田殿が好きなくせに」「おい」
「あの方を嫌いな人なんていませんよ」
兄上だって、本当はそうなのでしょう?姉の政子でさえ読み切れない機微に寄り添う弟の姿は、義時にとって泰時とは別の救いなのだと思います。