源実朝と前世の絆が?テイ龍進の演じる宋人・陳和卿とは何者か【鎌倉殿の13人】 (4/7ページ)
「あなたは前世、宋の医王山育王寺(いおうざん いくおうじ)を開かれた長老で、私はその弟子だったのです……こうしてお会いできたことは、奇跡と言うよりございませぬ!」
お前は何を根拠に言っているんだ……普通なら呆れかえってしまうところですが、実朝にも心当たりがありました。
「そう言えば、もう3年前になるが、丑刻(深夜2:00ごろ)に夢を見たのだ。高僧が私の前に現れ、そなたと同じことを申しておった。あれは忘れもしない、建暦元年(1213年)6月3日のことであった……」
この話は誰にもしたことがなく、まったく偶然の一致。以来、実朝は陳和卿を信用するようになったのです。
いざ宋へ!大きな船を造らせたが……「そうだ 医王山、行こう。」
建保4年(1216年)11月24日、実朝はそんなことを言い出しました。
晴。將軍家爲拝先生御住所醫王山給。可令渡唐御之由。依思食立。可修造唐船之由。仰宋人和卿。又扈從人被定六十餘輩。朝光奉行之。相州。奥州頻以雖被諌申之。不能御許容。及造船沙汰云々。
※『吾妻鏡』建保4年(1216年)11月24日条
「陳殿に船を設計していただき、いざ大宋国へ渡るのだ!」
思い立ったが吉日、実朝はさっそく結城朝光(演:高橋侃)に命じてお供する60数名を選抜、日程なども調整させました。