源実朝と前世の絆が?テイ龍進の演じる宋人・陳和卿とは何者か【鎌倉殿の13人】 (5/7ページ)
宋へ渡る計画を立てる実朝。日ごろ温和な人が決意を固めると、翻意させるのはなかなか難しい(イメージ)
「いや、ちょっとお待ち下さい。鎌倉殿が鎌倉どころか日本をお留守にされると言うのは……」
「そうです。何かあったらどうなされるおつもりか!」
北条義時(演:小栗旬)と大江広元が必死に止めますが、それで思いとどまる実朝ではありません。
「……むしろ我のおらぬ方が、そなたらの自由にできて都合がよかろう?」
なんて嫌味を言ったかどうだか、ためらうことなく陳和卿を監督として造船を命じます。
日ごろは義時の言いなりに見えて、こうと決めたらテコでも動かない実朝のこと。このままでは、本当に宋へ渡ってしまうでしょう。
「もしかしたら、二度と鎌倉へ戻って来ないつもりなのかも知れない」
「鎌倉殿がいなくなれば御家人たちはまとまらず、さらには我らが東国を支配する正当性も失いかねない」
まさか実朝の狙いはそこなのか……不安な日々を過ごしながら、建保4年(1217年)は暮れていったのでした。
晴。宋人和卿造畢唐船。今日召數百輩疋夫於諸御家人。擬浮彼船於由比浦。即有御出。右京兆〔義時〕監臨給。信濃守行光爲今日行事。随和卿之訓説。諸人盡筋力而曳之。自午剋至申斜。然而此所之爲躰。唐船非可出入之海浦之間。不能浮出。仍還御。彼船徒朽損于砂頭云々。
※『吾妻鏡』建保5年(1217年)4月17日条
さぁ、いよいよ念願の船が完成。