「鎌倉殿の13人」和田一族滅亡、義時の目にも涙…第41回放送「義盛、お前に罪はない」振り返り (7/10ページ)

Japaaan

すると名乗り出たのが、政所から重要書類を運び出してきた大江広元(演:栗原英雄)。日ごろは(比較的)雅やかな文官ですが、この切羽詰まった「やる時はやる感」あふれる襷がけスタイルが素敵でしたね。

尼御台への思いが、広元を最強にした?(イメージ)

広元の申し出に対して「この御恩、一生忘れません」と手をとる政子。今週もいい感じです。広元もちゃっかり(しかし、そっと)手を握り返してやる気百倍。単身太刀を奮って大江無双、御所を占領した和田勢を次々に仕留めて任務を達成しました。

もちろん史実『吾妻鏡』にそんな描写はない(あるのは政所から重要書類を運び出すくらい)ですが、華麗に太刀を奮う広元の演技は従来のイメージをくつがえす斬新さでした。

今後、広元と政子の関係は残り少なくなった癒し枠として人気を集めることでしょう。

泣いて戦場を背にした義時の胸中

激闘の末、実朝に忠臣と認められて闘志を失い、喜びに胸を張った和田義盛は三浦義村の裏切りによって矢衾(やぶすま。全身に矢が突き立った状態)に。本作で見られなかった弁慶(演:佳久創)の立ち往生を髣髴とさせるものでした。

「……これが鎌倉殿に取り入った者の末路にござる!」

凄まじい最期の怖気を奮うため、あるいは自分の正当性を強調するため、義時は声高に宣言します。

和田は忠臣などではなく、鎌倉殿に取り入ろうとした阿諛奸佞(あゆかんねい。邪心をもって主君におもねり、へつらうこと)の徒に過ぎない。あるいは義時の嫉妬も混じっていたのでしょうか。

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