『鎌倉殿の13人』「ベストな死に様」6人を識者が選出!「つぶやかずにいられない」理由も徹底分析 (7/7ページ)
大河ドラマは話数も多いですし、登場人物が多いので、視聴者それぞれに感情移入しやすいキャラクターがいるのではないでしょうか」
「有能だが悪い政治家」に成長していく義時と、周辺で相次ぐ暗殺について、視聴者は現代にも通じる構図を感じとっているようだ。
「本来は、武士たちがまとまってみんなで戦うはずなのに、櫛の歯が抜けるようにどんどん殺されていく。“人が権力を握る”という部分で、たとえば今の政治家たちの集金の仕方や支援者の集め方にぞっとしながらも、リアルな政治についてツイートしにくいから、『鎌倉殿の13人』にその匂いをかぎ取ってつぶやくというか……。
それから人はたくさん死んでいるのですが、フィクションがゆえに、重苦しいだけでなく、視聴者に死についての感想をつぶやかせる、一種の軽さもあるのではないでしょうか」
『鎌倉殿の13人』は、900年ほど前の話だが、権力を手にした者が保身に走ったり、政敵を消し去ろうとしたり、自分たちにとって都合の良いことだけを行ったりする姿は、現代人にも身近に感じられるのかもしれない――。
吉田潮(よしだ・うしお)
テレビ評論家、コラムニスト、イラストレーター。『週刊新潮』(新潮社)で『TVふうーん録』を連載中。『週刊女性PRIME』や『文春オンライン』、『PRESIDENT ONLINE』などのメディアでもテレビドラマ関連の記事を執筆している。