「鎌倉殿の13人」実朝が死に、義時がついに頼朝を超える?第45回放送「八幡宮の石段」振り返り (6/6ページ)

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自らを神仏と一体化するような義時だからこそ、朝廷から親王殿下をお迎えする話を「死んだ者(実朝)に気を遣ってどうする」と一蹴、北条泰時(演:坂口健太郎)は激しく反発しました。

しかし、死んだ者に気遣いは無用と本気で思っているなら、今まで頼朝の遺志を継ぐという大義名分はすべて自分の都合に過ぎなかったのでしょうか。

「そうだ」と言ってのけるのが大河ドラマの義時。まったく身も蓋もありませんが、そこへ立ちはだかるのが俺たちの泰時。

「面白い、受けて立とう」

可愛い太郎のために泰平の(と言うより北条の)世を築き上げたい義時。そんな父の闇を許せず、真っ直ぐに立ち向かってくる泰時。それはもう可愛くて仕方ないはずです。

なかなかのこじらせ具合ですが、あと3回の放送で親子の対決がどのように決着するのか、今後も目が離せません。

次週第46回放送「将軍になった女」

出(いで)ていなば 主なき宿と なりぬとも
軒端の梅よ 春を忘るな

【意訳】私が出て行ったら、この家は主がいなくなる。それでも軒端の梅よ、春を忘れず咲いておくれ。

実朝の辞世は、歩き巫女(演:大竹しのぶ)が諭すまでもなく自分の最期を予期していたことを感じさせます。

この「宿」とは鎌倉、そして「梅」とは最愛の妻・千世(演:加藤小夏。坊門姫)を指していたのかも知れません。

とは言え感傷にひたってばかりもおれず(大江殿に叱られてしまいます)、すぐにでも次の鎌倉殿を「用意」しなければ、せっかく引き留めた尼御台の権威にも限界がくるでしょう。

それを象徴するかのように、実衣(演:宮澤エマ。阿波局)が我が子の阿野時元(演:森優作)をそそのかしていました。次回は彼が鎌倉殿を目指して挙兵、滅ぼされる展開が予想されます。

次週の第46回放送は「将軍になった女」。次の鎌倉殿が決まるまでの間、いよいよ政子がいわゆる「尼将軍」として鎌倉の舵取りを担当するようです。同じ北条の者とは言え、義時と一線を画する彼女がどんな采配を見せるのか、次週も楽しみですね。

※参考文献:

三谷幸喜『NHK大河ドラマ・ガイド 鎌倉殿の13人 完結編』NHK出版・2022年10月

トップ画像: NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」公式インスタグラムより

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