「鎌倉殿の13人」実朝が死に、義時がついに頼朝を超える?第45回放送「八幡宮の石段」振り返り (4/6ページ)
八重さんや比奈さんは、生まれついた瞬間から出来た女子だったのかい。そもそも小四郎アンタはそんなに出来た夫なのかい。
……などと口走らなかったのは、とても偉い対応です。こうして義時はいらん一言で孤独を深め、毒殺フラグ(藤原定家『明月記』より)を立てたのでした。
(ただし、仮にそうでも直接そのようには描かず、あくまでも匂わせる描写で視聴者に想像させる演出を用いるでしょう)
義時と義村「本当は、私に死んで欲しいと思ったのではないのか!」
公暁の暗殺対象に自分も含まれていたことを受けて、三浦義村(演:山本耕史)を詰問する義時。
「……もしお前を殺そうと知っていたら、俺はアイツをその場で斬り捨てていたよ」
そう義時の見殺しを否定しつつも、襟元を直しながら去って行く義村。襟をさわるのは、嘘をつく時の癖(という設定)、義時は盟友にも見捨てられかけていた事実に内心愕然とします。
さて、館へ戻った義村は「公暁が逃げ込んできた」と三浦胤義(演:岸田タツヤ)から報告を受け、公暁と対面。
食事をかっこむ公暁が抱えていたのは、実朝の首級(『吾妻鏡』による)ではなく鎌倉殿の証しである髑髏。回収後、政子が「どこかへ丁寧に埋めてしまいなさい」と命じているので、これで髑髏はクランクアップでしょうか。
公暁「平六、しくじった」
義村「だから申したではありませんか……」
から、義村が公暁を殺して首桶(公暁の首級)を義時に献上するまでわずか1分あまり。仕事が早いですね。