「鎌倉殿の13人」ばかにするな!坂東武者を奮起させた尼将軍の怒り。第47回放送「ある朝敵、ある演説」振り返り (2/10ページ)

Japaaan

炎上する内裏(イメージ)

劇中では長沼宗政(演:清水伸)が「最近火事が多い」と訴えており、鎌倉が大変な状況ではそこまで手が回りません(※『吾妻鏡』にそのような記述はないものの、同年4~6月の記述が欠落しており、その時期に火災が多発した設定なのでしょう)。

そこで義時は上皇の要求をつっぱねたものの、鎌倉と朝廷の板挟みとなった武士たちは、次第に心が離れていきます。

目論見どおりに事が進んでご満悦の上皇一派は、着々と義時討伐の準備を始めました。鎌倉との開戦に反対する慈円(演:山寺宏一)を「さ・が・り!」と退けてしまい、ついに承久3年(1221年)5月15日、京都守護であった伊賀光季(いが みつすえ)を討伐。これをもって鎌倉討伐の狼煙としたのでした。

劇中では無防備でいたところを不意討ちしたような演出がされていたものの、実際には後鳥羽上皇からの召喚命令を拒否しているため、攻め込まれる覚悟はしていたはずです(実際『承久記』などでも徹底抗戦しています)。

ちなみに召喚命令に応じてしまった大江親広(おおえ ちかひろ。大江広元の子で光季と同じく京都守護)は、後鳥羽上皇の挙兵に協力するよう誓紙を書かされてしまいました。

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