バイキングの船葬墓で発見された儀式用と思われていた盾に、実際の戦闘で使用されていた痕跡を発見 (3/6ページ)
盾の中心に鉄の突起がついている / image credit:Museum of Cultural History, University of Oslo
分析によると、盾は先細りなっている木の板、もしくは厚板で作られていて、片面には鉄の半球状の突起、その裏には木のハンドルがついている(残っているハンドルはひとつだけ)。
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ゴクスタ船の盾のレプリカの裏面。中央には手を入れる穴とハンドルがついている / image credit:Museum of Cultural History, University of Oslo
このため、盾は軽くて扱いやすかったと思われる。また、盾の板は、黄色か黒に塗られていて、重なり合うと黄色と黒の三日月のように見える。
これまでの考古学者は、これらの盾は儀式用だと考えた。だが、ウォーミング氏は、もともとは盾の表面に動物の生皮の薄い層が貼られていて、本体や縁を強化した痕跡があったことに気づいた。
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盾にあけられていた穴の列(黄色の円で囲われた部分)。盾はかつて動物の皮の層で補強されていたと思われる / image credit: R. Warming/Society for Combat Archaeology
盾の表面部分から、有機物の層の断片が見つかり、分析中です。しかし、穴をかがったような跡や、縁を面取り、または傾めに削ったような跡があり、板に保護層のようなものをとりつけるために細工したと思われる、間接的な証拠が見られます(ウォーミング氏)このように、ゴクスタの盾を補強していたという考えは、これらの盾がただの飾りではなく、実戦で使われたことを示している。