「どうする家康」弱き主君は害悪、滅ぶが民のため。武田に従う?第16回放送「信玄を怒らせるな」振り返り (6/8ページ)

Japaaan

なのでこの時点では諏訪四郎勝頼のはずですが、これまで武田家の後継者問題については言及していないし、視聴者の分かりやすさを考慮して最初から武田勝頼としたのでしょう。

ともあれ信玄の跡を継ぎ、武田家の所領を最大限に拡張する大暴れに期待ですね!

海がない甲斐国の貧しさ

劇中では上洛の目的を天下を鎮めるためとしているが、足利義昭による信長包囲網(大河ドラマでは言及なし)そして経済的な困窮が原因とされる(イメージ)

劇中、少しだけ信玄がぼやいていましたが、ご存じの通り甲斐国(山梨県)には海がありません。だから交易は陸路のみに依存しており、周辺勢力との対立が死活問題に直結していました。

加えて甲斐国は土地がやせており、国内で米の収穫があまり見込めないため、独自の粉食文化が発展したことが大河ツアーズでも触れられています。

信玄は戦国最強と謳われた精鋭たちを率いる裏で増税を繰り返しており、その凄まじさは信玄を讃える『甲陽軍鑑』でさえ過酷な徴税ぶりを伝えるほどです。

(例えば納税できず逃げ出した者をどこまでも追いかけたり、犯罪者の連帯責任で村人全員から罰金をとったりなど、なりふり構わず銭を掻き集めています)

かつて信玄が追放した父・武田信虎(のぶとら)も国内の貧しさから脱却するために対外戦争を繰り返しており、信玄もまた父の轍を踏まざるを得なかったようです。

貧しいから戦争をし、戦費が足りないから領民に重税を課して掻き集める悪循環に陥っていました。

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