「従業員のモチベーション向上」は不可能 人事評価制度の本質とは (5/5ページ)
問題は中間の6割の人です。彼らは社長や人事部長が人事評価制度を作ります、あるいは改定しますと言うと、自分が適切に評価されて給料が上がるんじゃないかと期待する。
石川:これは私も前職で経験があります。人事評価制度が変わるよ、給料が上がるよと言われて「これは俺上がるわ」と思っていたら、全然上がらなかった(笑)。中間の6割に関しては、期待していた分だけモチベーションが下がるんです。
それにもかかわらず、多くの会社は2、3年に一度人事評価制度を改定するんです。これは2、3年に一度中間の6割の人のやる気を落としているとも言えます。
もちろん外部環境・内部環境の変化に合わせてチューニングしていく必要は絶対的にあるんですが、大きな変革はやらないで済むなら基本的にやらないほうがいい。
白潟:だとすると、トータルでは人事評価制度なんて入れない方が会社にとって得だという見方もできますよね。だから我々はそこには手をつけないんです。
(後編につづく)