使用済みの紙おむつが建築用資材に。コンクリートやモルタルの砂の代わりになることが判明 (2/3ページ)

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 そこで北九州市立大学のシスワンチ・ズライダ(Siswanti Zuraida)氏らは、この砂の一部を、洗浄・乾燥してから粉々にした使用済み紙おむつで代用してみることにした。

 いくつか割合を試し、それらの耐久性を比較することで、もっともコンクリートに適している配合を探し出す。

 こうして出来上がったおむつコンクリートの性能は確かなものだったそうだ。

 これを使ってインドネシアの標準的な住宅(36m2/約11坪)を建てた場合、コンクリートの砂のかなりの量をおむつで代用できることがわかったそうだ。

 たとえば3階建て住宅の柱やハリの部分ならば最大10%、平屋建ての住宅なら最大27%を代用できる。

 ただし代用できる割合は、コンクリートを使う部位によってかなり異なるようだ。

 たとえば、間仕切り壁なら最大40%まで紙おむつで代用できる一方、床や庭の舗装なら9%程度だ。

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使用済み紙おむつが材料として使われている建物 / image credit:Siswanti Zuraida et al, 2023・使用済み紙おむつのゴミ削減にもつながる
 これらを総合的に考えると、36m2の平屋の場合、コンクリートとモルタルの砂を最大8%まで紙おむつで代用できる。

 これは捨てられる紙おむつ約1.7m3分に相当するそうなので、ごみの削減効果もかなりのものとなる。

 ただし、これまでにない素材だけあって、紙おむつコンクリートを実際に利用するには、行政や廃棄物処理業者など、さまざまな関係者の協力が必要になる。

 大量にある紙おむつを回収し、除菌や破砕などの処理を効率的に行う方法を確立しなければならないからだ。

 また、紙おむつを建材として利用するためには、建築関連の法律も改正する必要があるとのことだ。
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