宇宙初期に誕生した古代銀河で複雑な有機分子を発見 (1/4ページ)

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宇宙初期に誕生した古代銀河で複雑な有機分子を発見
宇宙初期に誕生した古代銀河で複雑な有機分子を発見

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 宇宙誕生からわずか15億年後に存在した古代銀河で、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は複雑な有機分子を発見した。今までで最も遠い距離での宇宙化合物の検出となる。

 それは「SPT0418-47」と呼ばれる銀河から120億年以上かけて地球に届いた、「多環芳香族炭化水素 (PAH)」という複雑な分子の光だ。

 宇宙初期の古代銀河にあったPAHは、そこで星々が活発に形成されていただろうことを示している。

 また銀河の赤外線放射は、ブラックホールが物質を飲み込むときに放たれるものよりも、星の形成によって放たれるものの方が支配的であることもうかがえるそうだ。

・古代銀河で発見された有機分子「多環芳香族炭化水素(PAH)」
 何やら高貴な響きがある「多環芳香族炭化水素 (PAH)」だが、地球上ではどちらかというと煙たがられる存在だ。

 PAHは炭素原子の環を持つ有機化合物の一種で、煙・油・石炭などに含まれる。発がん性や催奇形性があったりと、できれば近寄りたくない化学物質なのだ。

 そんなPAHは宇宙にもたくさんあり、天の川銀河の星々のすき間に漂う炭素の約15パーセントがPAHと結びついているとされる。
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